エジプト人:中国人は苦労をいとわず高い技能を持っている

エジプト人:中国人は苦労をいとわず高い技能を持っている。

タグ: エジプト人 中国国家電網公司

発信時間: 2017-06-28 14:20:18 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ナイル川のほとりの米納什(音訳)村に住むエジプト人の若者、薩邁魯斯(音訳)さんは、昨年の今頃、「見知らぬ人びと」が村にやって来た時のことをよく覚えている。中国から来た技術労働者だ。「彼らは皆そろった格好をして、安全帽をかぶり、40度近い高温の下で基礎工事をし、塔を立て、朝から晩まで働いた」

2016年1月、中国とエジプトの両国の首脳の立ち会いの下、中国国家電網公司とエジプト電力・新エネルギー省は、「エジプトEETC500キロボルト送電路線プロジェクト総請負契約」に調印した。同プロジェクトは、エジプト史上最大規模の送電網アップグレード改造事業だ。送電路線の全長は1285キロメートルで、完成後は、5カ所の発電所と10カ所の変電所を連結する。投資規模は7億5800万ドルに達する。

薩邁魯斯さんは、中国人労働者は苦労に耐えられるだけでなく、一人ひとりが高い技能を持っていると敬服している。四川省からやって来た唐さんは、小型の無人機を操縦し、高い塔の間に電線をわたすのが仕事だ。付近の村民もその様子の見学にやって来る。

「塔は400メートル間隔で立てる。塔の高さは70メートルだが、平均で7日もかからない」。プロジェクトマネージャーの蔡永平氏は記者に、「このプロジェクトの技術標凖に照らすと、現地の電力設備建設企業の施工水準では毎年ほぼ200キロメートルしか建設できないが、我々は1200キロメート建設できる。彼らが5、6年でやっと完成できるプロジェクトが、自分たちなら一年もあればできてしまう」と語る。

国家電網エジプト分公司の劉光輝総経理によると、エジプトのシシ大統領は2014年12月、初めて中国を訪れ、中国の速度とメイド・イン・チャイナに深い印象を持ち、電力網計画やスマートグリッド、電力網管理能力の向上、国家基幹網などの面での中国との実務協力の意欲を示した。

2014年以降、エジプト政府は、ドイツのシーメンス社と中国の国家電網と協力合意を締結している。中国の国家電網は、1200キロメートル余りの基幹送電網のアップグレード改造を担当している。この1200キロメートル余りにのぼる500キロボルト同塔2回線交流送電線は、人体の大動脈のように、エジプトの電力の供給不足の問題を根本から解決し、今後数十年のエジプト経済の急速な発展と工業生産能力の大幅な向上を有効に支えるものとなる。

中国にとっては、同プロジェクトは、国内の10社余りの製造工場の生産を引っ張り、国内の約6億ドル以上の電気機械製品の輸出と2千人近くの労務輸出を牽引するものとなる。中国とエジプトは、「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)上の友好国であり、「1+1>2」という互恵・ウィンウィンの方程式を事実によって証明している。

記者の取材を受けた薩邁魯斯さんも今は、去年の今頃に村にやって来た「見知らぬ人びと」と同じように安全帽をかぶっている。今は電力設備建設の労働者として、村の30人余りの若者とともに、中国人の専門家から、基礎工事や塔建設、電線敷設などの技術を学んでいる。

取材の当日、薩邁魯斯さんと村民らは、中国人労働者を夕食に招き、語り合おうと決めていた。言葉の障害はあるが、中国とエジプトの両国民はすでに心を通わせ、いつまでも続く友情をはぐくでいる。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年6月28日

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