中国の招商銀行と米大手コンサルタントのベイン・アンド・カンパニーはこのほど共同で、中国の富裕層の動向をまとめた「2017年版中国プライベート・ウェルス・リポート」を発表した。
リポートによると、投資可能な資産が1000万元以上ある富裕層の数は2016年時点で158万人に達したほか、中国全体の投資可能な個人資産の総額は165兆元に上った。中国の個人資産規模はこの10年間で6倍になり、成長ポテンシャル、市場価値ともに拡大を続けている。
リポートによると、中国富裕層の資産形成でめざす目標や資産配分(アセット・アロケーション)、相続に関する意識や知識欲が一段と高まっている。まず、資産形成でめざす目標に関しては、従来の「より多くの資産づくり」から資産の「維持」と「相続」のほうに軸足が移ってきている。次に、資産配分に関しては、より理性的かつ開放的になっており、従来型の投資対象ではなく、オルタナティブ投資に積極的に目を向け始めているという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年7月3日