ロシア・スプートニクのインタビューに応じた専門家は、アジアインフラ投資銀行(AIIB)が長期債券発行者として最上位格付けの「Aaa」を与えられたことについて、「国際格付け機関のムーディーズは、AIIBに最上位格付けを与えた。これが中国の世界金融市場における名声を高めることは間違いない」と話した。スプートニクの3日の記事を引用し、参考消息網が5日伝えた。
AIIBはまた短期債券発行者として「Prime-1」の格付けを与えられた。ムーディーズは格付け見通しを「安定的」とした。ムーディーズによると、格付けは今後5−10年に渡り事業拡大する銀行の、現在と未来の競争力に関する専門家の評価を反映する。専門家は、「Aaa」という最上位格付けを与えたのは、AIIBのガバナンス体制の健全性(慎重なリスク管理、自己資本比率、流動性対策)を評価してのことだ。ムーディーズによると、極めて安定的な自己資本比率は、AIIBの信用状況を支える。ムーディーズはAIIBの流動性が、その他の最上位格付けを与えられている国際開発金融機関と同程度まで上がることに期待している。
ロシア金融大学金融市場・金融管理教育研究室の専門家は、AIIBがムーディーズから最上位格付けを得たことで、アジア開発銀行(ADB)に対する競争力が増すと指摘した。