シンガポールメディアは先般、中国の企業連合がシンガポールの物流施設大手、グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)を約160億シンガポールドル(約1兆3000億円)で買収すると発表した。
シンガポールの『連合早報』ネット版の7月14日の報道によると、GLPは買収案の存在を認めており、買収額は市場関係者が事前に予想した一株3シンガポールドルを上回った。ただ、買収案はなお多数の株主の承認を必要としているという。中国の企業連合は中国不動産大手の万科などからなる。
GLPはアジア最大の物流設備を有しており、単独筆頭株主はシンガポール政府投資会社(GIC)で、持ち株比率は37%である。
万科が今回の買収に参与したニュースについては、『参考消息ネット版―出海記』記者が明らかにした。中国の企業連合はすでにGLP取締役会と同社の買収について合意に達しており、1株3.38シンガポール元で同社の全株を買収することになる。
今回の買収が完成すれば、取引総額は約160億シンガポールドルとなり、アジア史上最大のプライベートエクイティによる買収案となる。万科はこれによりGLPの重要株主になると見られる。買収は最終的にGLPの株主総会の承認とシンガポールの監督管理当局の批准を得る必要がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年7月18日