珠海検験検疫局は19日、珠海の横琴口岸(通関地)と万山口岸が国家質量監督検験検疫総局(質検総局)の通関地核心能力構築の審査をそれぞれ92.93と90.18の優秀な成績で通過したと発表した。
通関地の核心能力は、「国際保健規則(2005)」が規定する指定入境通関地が備えるべき能力であり、通関地における通関環境と都市の競争力をはかる重要な指標の一つとなる。昨年12月30日までに、基準に到達した通関地は全国で268カ所に達した。このうち珠海には8カ所がある。
2016年7月、国家質検総局は、「『国際保健規則(2005)』通関地核心能力動態監督管理規定」を通達・実施した。すでに基準到達の審査と検収を終えた通関地に対しては、毎年ランダムで20%の通関地を選んで照合と監督指導、検査を行い、5年ですべての通関地をカバーし、通関地の核心能力を引き続き強化し向上させていく。
今回基準到達の審査を通過した2カ所の通関地のうち、万山口岸は、旅客検査レーンの開通からの日が比較的浅い。昨年7月1日、桂山から香港への旅客運搬航路がこの通関地に開通した。同航路は、香港から大陸部の海島への出入境を行う初の航路である。
「珠海検験検疫局は、監督管理モデルを革新し、税関や国境検査などの部門との協力メカニズムを強化し、通関地の衛生の予防・制御水準を高めた。また衛生監督管理のプロセスを改善し、専門人才チームの建設を強化し、先進的な検査設備を配備し、科学的な予防・制御水準を高め、通関地の衛生安全を確保した」と、通関地の核心能力構築の審査を行う国家質検総局の関係者は評価している。
記者の調べによると、珠海で基準到達の審査を通過したこの2カ所の通関地は、交通運輸部と公安部、税関総署、質検総局の4部門が合同で指定する初のヨットによる通関地出入境において重要な役割を発揮するものとなる。これらの通関地には、広州南沙客運港口岸、太子湾郵輪(定期客船)母港、珠海九洲港口岸、珠海万山港口岸などがある。指定を受けた最初のヨット停泊埠頭には、南沙マリーナ埠頭、太子湾郵輪母港ヨット埠頭、深セン湾マリーナ埠頭、横琴フェレッティヨット埠頭、横琴長隆ヨット埠頭などが含まれる。
珠海にある万山群島は中国第二の群島であり、合計106個の島礁を数え、そのうち人が住んでいるのは6つにすぎない。ここでは壮観な景色だけでなく、おいしい海鮮も楽しむことができ、著名な旅行スポットとなっている。群島の周辺には6本の国際航路があり、地理的にも重要な位置を占めている。「珠海の横琴・万山の両通関地の核心能力構築が基準到達の承認を受けたことは、珠海の通関地核心能力構築がさらに整い、通関地における公共衛生リスクと突発公共衛生事件の予防・制御・対応能力がさらに高まったことを示している」と、珠海検験検疫局の黎慶翔局長は語っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年7月24日