中国国家統計局は7月17日、今年上半期の中国経済の“通信簿”を発表した。データによると、上半期のGDPは初期概算で38兆1490億元。物価調整後の計算で前年同期比6.9%増となった。前四半期比で6.9%、前半期比でも6.9%増だった。この数値は海外メディアもこぞって採りあげた。中国の経済成長が予想を上回る数値となったことで、世界経済の楽観的見通しが広がっている。世界の経済成長を中国が引き続き牽引することになりそうだ。
オーストラリア放送協会は17日、「中国政府が月曜日に発表した第2四半期のGDPの数値は当初の予想を上回った。エコノミストたちの予測は6.8%だった」と報じた。
同報道では、オーストラリア連邦証券(CommSec)のチーフエコノミストであるCraig James氏の話を引用しながら、「中国の経済データは人々を鼓舞するものだ」とした上で、世界第2位の経済大国である中国は、オーストラリアの発展に寄与するだけでなく、世界経済の成長を牽引するだろうと報じる。
英ロイター通信は17日、工業生産と消費が伸びたことや、投資意欲が依然として旺盛なことから、中国の第2四半期のGDP成長率がエコノミストの予測を上回る6.8%になったと報じる。
加えて、中国の6月の一定規模以上の工業生産数が前年同期比で7.6%増になったことについて、「3カ月ぶりの高水準となった上に、上半期の全国固定資産投資も前年同期比で8.6%増となった。これらは予測を大きく上回る数値だ」と報じる。
さらに、6月の社会消費品小売総額が前年同期比で11.0%増と、2015年12月以来の高水準となったことも報じる。これに対しエコノミストたちの予測は10.6%増だった。