2017年の平均給与データが発表された。全国都市部非民間企業就業者の平均年収は7万4318元、民間企業は4万5761元。業種別でみると、IT業が最高で平均年収13億元を超え、2年連続で金融業を超えて業種別のトップとなった。IT業が平均年収13億元超えでトップ IT業の平均収入は2016年に初めて金融業を超えたのに続き、17年も金融業を上回り業種別のトップとなった。
統計によると、都市部非民間企業のうち、情報伝送、ソフトウェア、ITサービス業の平均年収は13万3150元に達し、前年比8.7%増加。次に多かった金融業の平均年収は12万2851元で4.6%増、業種別で最低の伸び率となった。
IT業の給料が勢いよく増加する一方で、「背が高くて金持ちでイケメン」とされる金融業の給料がそれほど増加していないのはなぜか。
中国労働学会の蘇海南副会長は中国新聞網の記者に対し、「まず、IT業はハイテク産業で、経済モデル転換・グレードアップの方向性と合っており、人材が需要より少ないため給料と伸び率が持続的に増加している。一方、金融業はここ数年、整理・調整の時期にあり、理想的な業績が出せていない。全体的に見て、IT業の給料が金融業を上回るのは良い変化で、所得分布の重心がハイテクと実体経済に移るという正確な動きを表している」と話した。
国家統計局人口就業司の孟燦文チーフ統計師は、「新しい原動力の急成長は産業構造のグレードアップを促した。2017年、インターネットと関連サービスをはじめとする現代の新興サービス業の成長率が伝統のサービス業を大幅に上回り、関連業の給料増加もこの構造の変化を反映している」との見解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年5月16日