第3に、保険業の対外開放を一段と拡大する。外資による合資人身保険(生命・健康・傷害・年金保険)会社の設立を支持し、外資の出資比率上限を51%まで緩和する。3年以内に、人身保険会社の外資出資比率の規制を撤廃する。
第4に、より高度な金融市場の開放を推進する。上海証券取引所と関連の取引所が上海で上海国際取引所交流協力センターと「一帯一路」取引所連合会を設立することを支援し、「一帯一路」建設に寄与する。国際金融資産取引プラットフォームの建設を推し進める。海外企業と投資家の上海証券市場への参加を支援し、株式発行上場などの規則を見直すことで、多くのイノベーション企業が上海証券市場に上場できるようにする。「滬港通」(上海証券取引所と香港取引所の株式相互取引)の1日あたりの取引枠を拡大する。「滬倫通」(上海証券取引所とロンドン取引所の株式相互取引)の年内開通を目指す。銀行カード清算機関と銀行以外の決済機関の市場参入規制を緩和し、外資系金融サービス会社の信用格付サービス実施に関する規制を緩和する。銀行間外国為替市場の海外からの参加者を増やすとともに、銀行間債券市場の海外投資家の数を増やし、パンダ債(中国本土で非居住者が発行体となって人民元建てで発行する債券)の規模拡大を図る。市場志向の商品設計を充実させ、信託管理・取引・清算・決済サービスを改善、最高レベルのインフラを整え、各種政府債・企業債が上海金融市場で発行・取引できるよう促す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年7月11日