中国外交部の華春瑩報道官は11日、米国側が2000億ドル規模の対中関税リストを公表したことについて、「これは一国主義と多国間主義、保護主義と自由貿易、強権とルールの戦いだ。中国側は国際社会と共に、歴史の正しい側に立ち、多国間貿易体制とルールを共に守る」と表明した。
華氏は同日の定例記者会見で質問に回答し、「米国側の行為は典型的な貿易上のいじめだ。中国側は必要な報復措置を講じ、自国の正当かつ合法的な権益を断固として守る」と述べた。華氏の発言内容は下記の通り。
現代において、各国の経済は世界の産業チェーンやバリューチェーンと融合しており、相互依存し盛衰を共にする関係だ。「自分が立ちたければ、まずは他の人を立たせる」が正しい選択だ。ゼロサムゲームという時代遅れの考えにしがみつき、勝手に貿易戦争を起こせば、当事者双方の利益を損ねるばかりか、世界産業チェーンの各国の利益を損ね、勝者は出ない。中国の貨物輸出の4割、ハイテク製品の輸出の3分の2が、在中外資系企業によるものだ。
米国側は全世界に砲火を浴びせ、自国にも砲火を浴びせている。国際経済界の多くの権威筋の発言も、米国側の理性を失った行為は非常に危険であり、自身と他者を害し、人心を得ることはないことを十分に示している。
国際社会は共に努力し、一国主義を断固拒否し、保護主義に反対し、多国間貿易体制と自由貿易ルールを守るべきだ。これは責任感のある国が当然なすべきことだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年7月12日