中国政府はこのほど、「中米経済・貿易摩擦に関する事実と中国の立場」と題する白書を発表した。多くの事実と詳細なデータともとに、米国政府の保護貿易主義と貿易パワハラ主義が世界経済の発展に及ぼす危害を説明し、中国が国家の利益と多国間貿易体制を維持する決心と意思を示した。この白書には、国際社会が大きく注目している。
米セント・トーマス大学ヒューストン校教授のジョン・テイラー氏は、白書が中米貿易摩擦問題における中国の立場を示し、実際の中米貿易が米国が考えているものよりもバランスが取れていることを明らかにしたとの見解を示した。中米貿易に関する白書の記述は、筋が通って根拠があり、十分な説得力を持ち、なかでもその視点が多くの西側経済学者と一致していると分析した。
米イェール大学シニア研究員のステファン・ローチ氏は、白書が米国から中国への非難に対する答えを「とても効率的に」詳説し、米国側の不当なやり方をはっきりと指摘したとしている。
白書は、グローバル化の進展に伴い、各国の経済・貿易関係の相互関連度が次第に高まっていると説明。米カリフォルニア州財務監督局長のベティ・ユ氏も同じ見方をしており、世界経済が緊密につながるチェーンで、世界のいかなる国・地域にとっても中国が重要な協力パートナーになるとの見解を示した。
貿易摩擦はすでに、カリフォルニア州の農業、科学技術産業など多くの分野でマイナスの影響を及ぼしている。ベティ・ユ氏は、「私たちは中国を必要としており、カリフォルニア州の大門は依然として開いている。協力を深めることでのみ、手を携えてチャンスをみつけ、繁栄を共有することができる」と話した。