第二の橋は、繁栄に通じる橋。中国が主体的に経済のリバランス措置を講じ、経済成長の原動力を消費へ転換させていると指摘した。今年第1-3四半期の中国経済成長に対する消費支出の貢献率は78%に達し、5年前の約50%を上回った。また、中国の経常収支対GDP比率は、2007年の10%から約1%に低下した。
第三の橋は未来につながる橋。中国が国際協力、特に貿易協力の模範になっていると評価した。保護主義が拡大するなか、各国が貿易紛争を和らげて、世界貿易体系を維持し、傷つけてはならないと指摘し。国際協力が一層必要とされ、貿易が経済繁栄につながるだけでなく、世界平和にも寄与するとの見解を示している。
世界銀行総裁のジム・ヨン・キム氏は、中国が実現した貧困縮小の成果を高く評価した。40年間で中国人の1人当たり所得は25倍に増え、貧困脱却を果たしたの人数は、世界の貧困脱却者数の70%に相当する8億人超に上る。貿易自由化が発展途上国の貧困縮小に重要な作用を持ち、各国が貿易支援の改革を継続し、多国間体系を強化することで、共同繁栄を実現しなければならないと強調した。また、各国が、特にグローバル化から恩恵を受けていない人々に注目する必要があると指摘。国際社会が関連国の人的資本蓄積を後押しし、経済成長の強靭性、競争力、包摂性を高めなければならないとしている。