第1回中国国際輸入博覧会が5日に上海で開幕した。中国の習近平国家主席が出席し、「革新と包摂の開放型世界経済の共同建設」と題する基調演説を行なった。外国メディアは、習近平国家主席の基調講演を幅広く報道し、中国が開放拡大と世界貿易促進の誠意を示したと評した上、世界により多くの発展チャンスをもたらすとの見通しを伝えた。
『AP通信』は、「世界のバイヤー」としての中国のイメージを再構築するハイクオリティな貿易展が開幕し、習近平国家主席の肝いりで中国が市場を一層開放するとの見通しを伝えた。「中国は誠意を持って、各国に市場を開放する」。習近平国家主席は、ロシアのメドベージェフ大統領を含む各国来賓を前に基調演説でこのように話した。
『フィナンシャル・タイムズ』は、172カ国・地域と国際機関の政府要人、企業幹部が上海に集まり、1週間にわたる輸入博覧会に参加すると報じた。中国の習近平国家主席は第1回国際輸入博覧会で、中国が関税を引き下げ、電気通信、教育、医療、文化などの開放を加速する方針を示した。向こう15年間の中国の商品輸入額とサービス輸入額は、それぞれ30兆米ドル、10兆米ドルを超える見込みとしている。
また、習近平国家主席は、知的財産権の保護を強化し、違反者に対する罰則を強化することを表明。中国が、世界貿易機関(WTO)の進める必要な改革を支持し、共同で多国間貿易体制を守ると強調した。
『ロイター』は、中国国際輸入博覧会について、中国が世界自由貿易を支える思いを示しているとの見解を示した。習近平国家主席が基調演説で、「各国が開放を堅持する政策を講じ、反保護主義をはっきりと示す必要がある」と話したことを報じている。