雄安新区は今月1日、2歳の誕生日を迎えた。環球時報の記者が雄安新区を取材したところ、さまざまな自動運転車、ロボット、5Gネットワークの試験の展開に伴い、この脚光を浴びる新区に近未来的な雰囲気が備わってきた。「未来都市」が形をなそうとしている。
北京市から車で雄安新区に向かう路上、南四環を通過したばかりのところで、新発地橋に「雄安新区まであと100キロ、90分で到着予定」と表示された電子ディスプレイが掛かっていた。このような注意書きにより、雄安新区がとても近く感じられた。雄安新区の大型プロジェクト、雄安市民サービスセンターはすでに京津冀(北京市・天津市・河北省)地区の人気スポットになった。同センターは雄安新区の行政機関であり、2018年6月に正式に使用開始された。
記者は同センターで、どこも自動運転車ばかりという第一印象を受けた。この一般の車両とガソリン車の立ち入りが禁じられている信号機のないエリア内で、各種機能を持つ自動運転車が道路上を行き来している。記者が真っ先に遭遇したのは、ナンバープレートの頭に「智」という字を持つ自動運転清掃車「蝸小白」だ。白と黒の配色と、人の腰ほどの高さを持つ可愛らしい姿が、多くの観光客から注目された。自動運転清掃車は前方に歩行者がいると直ちに「ブレーキ」を踏み、通過するのを待つ。
グリーンな移動を奨励するため、同センター内の主な通勤手段はシェア自転車もしくは新エネバスだ。エリア内の駐車場には多くのバスと斬新なデザインの自動運転小型バスが停められている。丸々とした百度の「阿波竜」自動運転小型バスの定員は7、8人で、中には運転席もハンドルもペダルもクラッチもない。その代わりになるのが、小型のパネルだ。