インド紙『ミント』ウェブ版は4月24日、複数の関係者の言葉を引用し、「TikTok」などの企業の成功例に啓発され、過去1年で約50人の中国人実業家がインドでインターネット会社を立ち上げたと伝えた。中国の消費インターネット市場の成長が安定に向かい、中国人実業家はインドの消費インターネットブームに乗りたいと考えているという。
ベンチャーキャピタルChiratae Venturesのパートナーのモハラ氏は、「過去10年、多くの中国の実業家と大型ベンチャー企業の従業員は、中国が多くの分野で発展を遂げたことを証明した。彼らは、中国のやり方は急成長するインド市場にも適用できると信じている」と述べた。
これらのベンチャー企業の一部はローカライゼーション商品に着目するだけでなく、インド名を使用し、現地の人と一体となっている。中には、中国資本の企業だと思われたくない企業もある。関係者は、「中国人実業家のほとんどがインド文化を理解し、認めている」と述べた。
インドでインターネット企業を立ち上げたばかりのある中国人実業家は、最大の試練はインドの市場、ユーザー、監督管理を理解することで、何度もインドを訪れたと話した。様々な試練があるが、彼はインドは物流と決済のしっかりとしたインフラおよび2億人の潜在ユーザーを有し、中国の消費インターネット市場が成熟化する中、インドは企業が開拓する絶好の市場だと見ている。
数人の中国人実業家は、インドの消費状況は7~8年前の中国に相当するため、スタート・実行しやすいと話す。調査機関のKantar IMRBが先日発表した報告によると、今年、インドのネットユーザーは2桁増加し6億2700万人に達する見通し。2018年下半期、中国のネットユーザーは8億人を超えた。
匿名のインド人投資家は、「中国人実業家もインドと中国の第1陣のネットユーザー1億から1億5000万人の消費行為と傾向は似ていると感じている。そのため、彼らはどうすればインドの巨大ニーズに迎合できるかをわかっている」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年4月25日