アルゼンチン北部の日光が強い乾燥した高原に、中国が資金と技術を提供した南米最大の太陽光発電所が建設されている。現地の官僚は、国内と欧米からの支援を計画していたが、実現しなかったと明かした。同プロジェクトの規模と所在地のフフイ州(国内で最も貧しい州の1つ)の財政状況が理由だという。しかし、中国の金融機関の態度は異なり、中国輸出入銀行はプロジェクトに必要な約4億ドルの85%を融資した。
同プロジェクトは、大型プロジェクトの支持者である中国が、資金不足の新興市場において影響力を強めていることを実証した。このような現実は、中国の世界クリーンエネルギー技術のリーダーとしての地位をより打ち固める。統計によると、中国は9年連続で世界最大のクリーンエネルギー投資家となっている。
トランプ氏が化石燃料を重視し米国と世界のパートナー関係を解消する中、中国の壮大な「一帯一路」提唱は中国企業を世界インフラ開発の中心へと誘導した。米エネルギー経済・財務分析研究所のティム・バークレー所長は、「中国人は全世界の過去50年にわたる欧米中心という観念を変えつつある」と話した。この動きに米国は焦り、中国を非難している。
アルゼンチンは壮大なエネルギー目標を設定し、「米国ではなく中国が資金と技術で支えてくれている」とした。フフイ州のモラレス知事はロイター通信に対し、「中国こそが同プロジェクトに気前よく融資を提供した国である。同州は中国の貴州省と友好関係を結んでおり、これは多くの交流をもたらすだろう。私たちは多くの中国企業をもてなしている」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年4月25日