中国の農業農村部と財政部の政府2部門はこのほど、2019年の農業振興策「強農恵農政策」を共同で発表した。引き続き中央財政から農業分野への支援を強化するとしている。
この「強農恵農政策」は37項目からなり、農業生産の発展と流通、農業資源の保護・利用、農地の整備、農業科学技術分野の人材支援、農業災害の防止・軽減、農村建設の6つに大きく分けられる。
業界関係者は、今年の強農恵農政策は、質の向上による農業振興、グリーン農業、農村産業の振興、農業の現代化推進加速が柱となっているとの見方を示した。
中国社会科学院農村所産業経済研究室の劉長全主任は、従来の政策と比べて目標がより明確になっており、支援も一層強化されていると指摘。中でも環境に配慮したグリーン発展の取り組みに力が入れられていると評価した。
その上で、エコロジー志向型の農業補助金制度の改革を本格的に実施し、農地・草原・水生生物資源の保護、農業環境整備の強化、グリーン農業・循環型農業の発展支援を図るとともに、グリーン生産方式を早急に確立し、量から質への転換を加速する必要があるとの見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年4月24日