今年の5月1日のメーデーに伴う連休が4日に延長され、全国の鉄道利用客が増加した。4月30日の全国鉄道利用客数は1315万5000人(延べ、以下同様)で、5月1日には単日としては過去最多の1724万3000人に達した。
観光地が大混雑、観光市場が活況を呈する
データによると、連休中の北京市の観光客数は685万1000人で、トップ5の観光地は王府井、南鑼鼓巷、什刹海風景名勝区、前門大街、故宮博物院となった。
連休中、南京市の中山陵風景名勝区に多くの観光客が集まり、連休初日は16万5000人、2日目は22万5000人に達した。観光地の予約制が普及し、大混雑しながらも秩序を維持した。
秦始皇帝陵博物院や華山など陝西省の人気観光地は、人数制限などの措置を講じた。兵馬俑博物館は各種ルートを通じ人数制限情報を発表し、開館時間の切り上げ・延長や、観光客を分散させるため秦始皇帝陵博物院驪山園に無料招待するといった措置により、秩序正しい遊覧を保証した。
夜の消費、ブランド消費、レジャー消費が注目点に
「全国民観光」の観光市場は、全国各地に消費市場の活況をもたらした。
北京市商務部門のデータを分析すると、連休中に北京の夜の消費(ナイトタイムエコノミー)が活況を維持し、消費市場が繁栄した。王府井、三里屯、青年路などのエリアでは午後6時から翌朝6時までの消費が好調で、外食消費が前年同期比51.3%増となった。客単価は100元前後。軽食・ファーストフード、飲み物、串焼きなどの人気が最も高かった。文化・娯楽などのサービス消費の成長率は15%以上。
上海市商務委員会が4日に発表した統計データによると、上海市の小売・飲食企業386社による1−3日の売上は36億5000万元に達した。上海各区で消費が活況を呈し、特に外からの観光客の人数と消費額が増加した。消費が占める割合が大幅に上昇し、「上海ショッピング」というブランド効果が引き続き拡大した。
銀聯商務のビッグデータ観測によると、今年の連休中の上海市における消費額トップ3のビジネスエリアは、南京西路、南京東路、陸家嘴と、いずれも市クラス中核ビジネスエリアとなった。外からの観光客の消費回数は278万3000回、消費額は43億8000万元。
Uターンラッシュ、乗客数は延べ1667万人
中国鉄路総公司が発表した情報によると、全国鉄道は4日にUターンラッシュを迎え、乗客数は延べ1667万人に達した見通し。増発本数は888本。
Uターンラッシュの移動の需要を満たすため、鉄道部門は輸送能力を拡大し、列車を増発した。輸送計画を改善し、多くの観光客のスムーズな移動に貢献した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年5月5日