「一帯一路」をめぐる協力の重要内容である国際定期貨物列車「中欧班列」は、ドイツ自動車大手が中国市場を切り拓くための新ルートを提供した。ポルシェやダイムラーを含むドイツ自動車大手はすでに、中欧班列による中国への完成車輸出を試みている。
独メディアの4日の報道によると、ドイツの有名なスポーツカーメーカーのポルシェは今年4月より、中欧班列による完成車の対中輸出を開始した。列車はドイツのブレーマーハーフェンを出発し、ポーランド、ベラルーシ、ロシア、カザフスタンなどを経由し、最後に中国の重慶市に入る。移動距離は約1万1000キロ。
ポルシェが発表した情報によると、同社の昨年の世界市場全体に占める中国市場の割合は31%で、世界最大の市場となった。水運による広州市、上海市、天津市などへの輸出と比べると、鉄道輸送によりドイツから中国までの移動時間が3週間短縮される。
ポルシェによると、同社は欧州の物流輸送で鉄道を使用していた。このモデルは現在、欧州とアジアの間の大陸間貨物輸送に拡大されている。
ポルシェ物流・生産管理部門の責任者は「中国西南地区のオーナーに新車を交付する時間が大幅に短縮されている」と述べた。ポルシェの新車(スポーツカー)の対中輸出のうち、中欧班列が占める割合はすでに11%に達している。
メルセデス・ベンツを擁するダイムラーも、関連事業で中欧班列の利用を開始したと発表した。同社広報担当者によると、同社は通常、完成車と自動車部品の対中輸出で水運を利用しているが、すでに試験的な事業で中欧班列を利用しているという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年5月5日