中米経済貿易摩擦の背後にある根本的な原因とは何だろうか?世界経済にどのような悪影響を与えるのか?中国はどうすれば効果的に対処できるだろうか?清華大学中国経済思想・実践研究院の主宰で6月13日に開かれた「中米経済貿易関係学術シンポジウム」で、清華大学や中国人民大学などの大学・研究機関を代表し11名のエコノミストがそれぞれの見解を述べた。
参加者の多くは、◇中米経済貿易摩擦の本質は、米国が「一国・一極主義的」地位を守ろうとするところにあり、一国主義と多国間主義の主な矛盾を照らし出している。◇中米経済貿易摩擦の影響で利益を失うのは中国と米国だけでなく、世界経済に及び、すでに形成され深化した国際分業体制が破壊されることになる。◇中国については、引き続き鍛錬し実力を蓄え、改革深化・開放拡大を推進すると同時に、豊かで多様な政策ツールを構築し、外部の変化に効果的に対処していく必要がある。――という見方で一致した。
また、中米経済貿易摩擦で一国主義と多国間主義の矛盾が明らかになったが、注目すべきは、世界の多くの国々が一国主義に反対し、多国間主義に基づく国際秩序を支持している点だ。一国主義は道義に背けば多くの支持を失うことになるはずだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年6月16日