日本政府が韓国に輸出する半導体材料の審査と規制を強化し、韓国の半導体メーカーが損失を被っているが、中国の関連企業にはどの程度の影響が及ぶのだろうか。中国西南証券の張剛チーフアナリストは、番組「中韓財経連線・滬港通」の中で次のように述べた。
日本からの供給停止により、韓国のLGやサムスンなどの企業の生産が滞るが、中国の折りたたみ型液晶ディスプレイを生産する京東方などの関連企業は注文が増加し、市場シェアを高めることができる。そのため中国のこれらの関連企業は業績アップのチャンスだ。
しかし、中国の半導体メーカーにとってはそうではない。中国のファーウェイなどがスマートフォンや通信設備に使用する多くの半導体は、依然として韓国のサムスンから輸入しなければならないからだ。日本企業がサムスンに供給停止すれば、同じく中国の関連電子産業チェーンの正常な経営に影響が及ぶ。中国のハイエンド半導体が大規模生産を形成していない状況下、サムスンからの供給停止による不足分は、中国半導体メーカー及び電子類企業に悪影響を及ぼす。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年7月11日