北京語言大学言語資源高精度・高品質革新センターは4日、2022年北京冬季オリンピック・パラリンピック向けに開発された冬季五輪用語データバンクに、スペイン語・イタリア語・ドイツ語を新たに増加することで、国際言語協力をさらに拡大し、用語データバンクの専門性と権威性を高める方針であることを明らかにした。新華社が報じた。
冬季五輪用語データバンクは、北京冬季オリンピック組織委員会と国家語言文字工作委員会(国家語委)の指導のもと、北京語言大学言語資源高精度・高品質革新センターが開発を担当している冬季五輪用語関連業務プロジェクト。用語データバンク第1版は、昨年12月、北京冬季オリンピック組織委員会にすでに引き渡しを行っており、今年末にはモバイル端末対応版が一般リリースされる予定。
冬季五輪用語データバンクプロジェクト責任者の韓林涛氏は、「用語データバンクは、北京冬季五輪で行われる15競技を網羅しており、現時点で約8万フレーズが収録されており、英語・フランス語・日本語・韓国語・ロシア語の6言語に対応している。収録されている各言語には、用語の定義、使用されるシーン、常用的な表現、資料出典などの情報も掲載されている。
また、AI(人工知能)が、北京冬季五輪言語サービスに幅広く応用される予定で、清華大学と中国科学院は、北京五輪向けに機械翻訳システムとAIによるQ&Aシステムを開発する計画という。
「人民網日本語版」2019年9月7日