ドイツのメルケル首相が今月6日と7日、中国国務院の李克強総理の招きに応じて、中国を訪問している。中国商務部(省)の高峰報道官は5日午後、中国とドイツの貿易協力に言及した際、「欧州において、ドイツは中国の最大の貿易パートナー」と述べた。2014年、習近平主席がドイツを訪問した際、両国は包括的戦略パートナー関係を築き、その貿易関係は新たな発展の段階へと突入した。
高報道官によると、ここ5年間、中国‐ドイツ間の貿易は安定して発展し、18年にはその両国間の貿易総額が前年同期比9.4%増の1839億ドル(1ドルは約106.9円)と、過去最高に達した。また、ドイツにとっても、中国は3年連続で最大の貿易パートナーとなっているほか、中国はドイツ企業に最も人気の投資先国の一つなっている。
今年も、中国とドイツの貿易関係は安定した発展を見せており、両国間の貿易、双方向の投資が増加している。1‐7月期、両国間の貿易総額は前年同期比2.4%増の1069億3000万ドルに達した。ドイツの対中新規投資額は前年同期比62.7%増の11億7000万ドルで、中国の対ドイツ新規投資は同比27.6%増の10億1000万ドルに達した。
中国とドイツの「一帯一路(the Belt and Road)」共同建設が顕著な成果を挙げているのは注目に値する。シーメンスなどのドイツ企業が中国企業と第三国市場において密接な連携を展開するようになっている。高報道官は「ドイツ企業は、第2回中国国際輸入博覧会出展に非常に意欲的だ。現時点で、ドイツ企業200社以上が出展を申し込んでおり、企業数と出店面積の面で、欧洲最多、最大だ」と説明した。
また、「中国とドイツは積極的に経済のグローバル化と開放型の世界経済を支持しており、両国とも多国間主義、自由貿易主義を固く守ると決意している。世界経済ガバナンス、多国間貿易体制の保護、気候変動への対応などの面で、両国共通の利益は非常に多い。さらに、デジタル経済、工業インターネット、新エネ車、人工知能、環境保護、第三国市場における協力などの分野の協力のポテンシャルは巨大だ」との見方を示した。
「人民網日本語版」2019年9月7日