輸入博覧会は、国内外の企業に役立つ場所であるほかに、どのような恩恵をもたらすのか?第1回輸入博覧会では、ニュージーランドの企業が出展した新鮮な牛乳がわずか72時間で原産地から中国の消費者の食卓へと届けられ、人々を驚かせた。1年も経たずに同社の乳製品は省級行政区域26カ所で店頭に並び、オンラインでは全国販売されるようになった。地方都市や山間部の消費者も即座に「輸入博覧会と同じバージョン」の製品を手に入れることができる。スウェーデンの企業が第1回輸入博覧会で出展した高精度でフレキシブルな最新のガンマナイフは、その後わずか3カ月余りで上海の病院が使用を開始し、累計2000人を超す中国の患者に治療サービスを行った。輸入博覧会は貿易の均衡化を促進するだけでなく、美しい生活の一部へと転化し、大衆に実質的な満足感をもたらしている。
国際通貨基金(IMF)は最新の「世界経済見通し」で、2019年の世界経済の予想成長率を3%に引き下げ、その理由としてグローバル貿易の不確定性を挙げた。保護貿易主義と反グローバル化の思想が広がるなか、開催ごとに進歩する輸入博覧会は対外開放を拡大する中国の固い決意を示すだけでなく、世界経済に新たな成長エネルギーを加えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年11月8日