専門家は、「企業が大量生産を実現し生産能力を急速に構築していく姿には中国製造業の水準の向上も反映されている」と述べた。
中国製造業の規模は世界トップで、世界で最も整った産業チェーンを有し、中国は世界で唯一、工業分類のすべてをカバーする国だ。世界の主要工業製品500品目あまりのうち、中国の生産量が世界一の品目が220を超える。
張氏は、「例を挙げると、新興際華などは元々特殊設備を製造する企業で、労働集約型の医療用防護服への生産転換は容易なことだ。医療用物資の多くは労働集約型であり、中国は長年にわたる発展を経て、製造業の水準が産業チェーンのローエンドからミドルエンドへと移っている。これは現在の多くの中国企業がスムーズな生産転換を行えたことの社会的な背景だ。このほか生産転換した大半の企業が医療物資の生産と何らかの関連性をもっていた。関連する産業チェーンも生産転換における必要条件だ」と述べた。
また張氏は、「今回の感染対策の中での医療物資生産には中国が先端製造業でまだ足りない部分を多く抱えていることも反映されており、中国は産業の能力をさらに高め、ハイエンドの方向に向かって邁進し、全産業チェーンを構築する必要がある」と提起した。
任氏も18日、「現在、中国ではマスク・防護服生産用機器は『なかなか手に入らない』状態で、この問題を解決するために、国機集団や中国通用技術集団(股フン有限責任公司)といった国有企業が迅速に開発・生産を展開しており、国機集団のプリーツマスク生産設備は2月末までに量産を実現すると同時に、開発中の医療用N95マスク生産設備とプロッダーも製造現場に早期に投入される見込みだ」と述べた。
国務院発展研究センター産業経済研究部研究室の魏際剛室長は生産転換を進める企業について、「企業は医療物資への生産転換で新型肺炎と戦うと同時に、市場の変化に基づいて速やかに戦略を調整し、長期的な位置づけをしっかりと行い、産業の水準を絶えず高め、企業の質の高い発展を実現するようにも心がけなければならない」と提案した。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年2月21日