シンガポール商工業連盟が先ごろ開催した「新型コロナウイルスを超越:影響軽減で中国の新ビジネスチャンスをつかむ準備」ネットワークフォーラムで、シンガポールの経済学者とビジネスリーダーは、新型コロナウイルスがシンガポール企業の中国進出に影響を及ぼすことは無く、中国市場の食品、科学技術、運輸、物流、医療サービスなどに大きなビジネスチャンスがあるとの見解を示した。
中国経済の見通しについてシンガポール国立大学東アジア研究所所長のバート・ホフマン氏は、2-3%の成長が「可能」で、中国の内需が成長を後押しするとの見方を示した。
シンガポール国立大学客員シニアリサーチャーのアレックス・カプリ氏は、シンガポールにはアドバンテージを持つ企業が多く、中国市場への参入という点で有利なポジションにあると説明。こうした企業が「中国で中国に貢献する」ことを戦略として定めれば、中国市場で一層良好なサービスを提供することができると話した。
シンガポールのテック企業「CrimsonLogic」取締役のユージン・ウォン氏は、リモートオフィスの普及と電子商取引が中国とシンガポール企業の業務オペレーションモデルを変える見込みで、シンガポール企業がこれを認識かつ利用する必要があると指摘。政府間協力の強化に加え、シンガポール企業が中国の民営企業と提携を拡大しなければならないとしている。
参加した専門家は一様に、シンガポールには半導体、人工知能、ドローンなどの分野に強みがある上、一貫して重要な貿易センターになっていると指摘し、シンガポール経済の先行きに楽観的な見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年5月28日