習近平国家主席は17日夜8時、北京で行われた中国・アフリカ感染症対策特別サミットを主宰しました。これは習主席にとって、新型コロナウイルスによる肺炎の発生以降、3回目の出席となる多くの国が参加する国際会議です。
中国・アフリカ協力フォーラムは2000年に発足し、中国をはじめ、中国と国交を樹立した53のアフリカの国、アフリカ連合(AU)委員会が参加しています。17日のサミットには、国連のグテーレス事務総長と世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が特別ゲストとして招かれました。
サミットで習主席は、「団結して新型肺炎と戦い、共に困難を乗り越える」をテーマとした基調演説を行いました。習主席は演説の中で、「中国が新型肺炎と戦う最も厳しい時期に、貴重な支援をしてくれたことを肝に銘じる。一方、新型肺炎がアフリカで蔓延して以降は、中国は率先して支援し、揺らぐことなくアフリカの人民と肩を並べている」と示しました。その上で、「国際情勢がいかに変化しても、中国とアフリカが団結して協力し合う決心はけっして揺らぐことはない」と改めて強調しました。
この特別サミットで、中国とアフリカは一致団結するというメッセージを発信しました。習主席は、「団結と協力は新型肺炎と戦う最も力強い武器である。われわれは、感染症の政治化やウイルスのラベリング、人種差別、イデオロギーの偏見に反対し、国際の公平と正義を断固として維持していく」と強調しました。
現在、中国とアフリカはいずれも新型肺炎と戦いながら、経済を安定させ、国民生活を保障していく重大な任務を背負っています。習主席はサミットで、「新型肺炎がもたらした衝撃を克服するため、われわれは、『一帯一路』の建設で協力を強化し、中国・アフリカ協力フォーラムの成果の実行を加速させ、協力の重点を健康衛生や操業再開と生産回復、国民生活の改善などの分野に置くべきである」と指摘しました。
「中国国際放送局日本語版」2020年6月19日