ちまきを食べ、匂袋を飾り、ドラゴンボートレースを行う。これは端午節(端午の節句)の伝統的な文化だ。また季節の商品の旺盛な消費、文化行事のオンライン化など、伝統的な祝日は時代の新たな特徴を示している。
住民が消費に意欲的で、老舗店のちまきがオンライン・オフラインで飛ぶように売れた。上海市の店では消費者が秩序正しく長蛇の列を作った。ライブコマースやネット通販のプラットフォームで、ネットユーザーは交流を楽しみながら購入した。
伝統的な文化活動はオンラインで活力を放っている。屈原の故郷・湖北省秭帰県では例年のドラゴンボートレース、菖蒲切り、詩の朗詠といったオフラインの混雑した光景と異なり、ネット上で「2020年屈原故里端午文化節」が開催された。「屈原故里オンライン展示館」のページを開き動画を視聴すると、「屈原故里端午祭」の現場にいるような感覚に浸ることができた。
全国の1万64カ所のA級観光地が営業再開した。各地の観光地は「人数制限、予約、オフピーク」を貫き、観光客数を許容限度の30%以内にした。上海の100カ所以上の国家A級観光地は全面的に入場券予約メカニズムを実施し、「予約旅行」の常態化を模索した。
端午節の連休初日、全国の国内観光客数は延べ1727万6000人、国内観光収入は44億7000万元となった。旅行予約サイト・携程旅遊のビッグデータ共同実験室の彭亮研究員は「当プラットフォームの端午節の受注は5月下旬からさらに増加した。感染症により美しい生活を求める人々の願いが変わることはなかった。これは中国経済の高品質発展の巨大な市場の需要の基礎を浮き彫りにした」と分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年6月28日