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japanese.china.org.cn |22. 07. 2020

コロナ禍で、如何に危を機にしていくか?

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 周牧之:食の世界も多い。例えばシェフだ。


 横山禎徳:食の世界はまさにジャーニーマンであることは修行の最も重要なフェーズであり、普通に行われている世界だ。流れ板という言葉が日本にある。ある店に入って丁稚奉公やって、包丁が使えるようになり、お澄ましの味をみることができるようになると一人前であり、日本中を旅して様々な店に雇ってもらう。これが流れ板だ。10年程度そうやって修行して、多くは故郷に帰って自分の店を持つ。


 周牧之:私の友人の子でシェフになった人が何人もいる。トップクラスのシェフに上り詰めた人もいる。彼らの父親は大学教授や、上場企業の社長もいる。


 横山禎徳:シェフは今世界中を動いている。それを通じて、ある種の職のフュージョンは起きていくだろう。しかし、完全な合体はできないし、意味のないことはここ数十年で経験した。フランス料理はフランス料理、日本料理は日本料理であることは変わりないだろう。優秀なシェフはこれまで以上にグローバルな経験したうえでリージョナルな料理を守り発展させていくだろう。これはまさにグローバリゼーションとリージョナリゼーションが補完関係にあるという例であろう。


 周牧之:その意味では漢方薬が西洋にまだ受けいけられないのは、相手が理解できる言葉で語っていないからだ。世界を理解する、そして世界に理解してもらう努力を同時にしなければならない。


 横山禎徳:これもグローバリゼーションとリージョナリゼーションが補完関係にあるという例になりうるだろう。薬の機能の要素還元的手法による研究開発を通じて西洋医薬はグローバルな普遍性を獲得した。一方、漢方医薬は複雑なシステムの統合体である人間の体のシステム・バランスに作用するのが得意だ。


 すなわち、西洋の医薬はピンポイント・メディシンであり、漢方医薬はシステム・メディシンだといってもいいだろう。当然、お互いは補完関係にあるのであり、今後はそういう展開をしていくのではないか。


写真:周牧之 東京経済大学教授



写真:横山禎徳 東京大学総長室アドバイザー、元マッキンゼー東京支社長



写真:『中国都市総合発展指標』日本語版出版記念パーティにて、周牧之(右一)、横山禎徳(左二)



 「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年7月22日

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