先ごろ閉幕した中国国際サービス貿易交易会の開催中、エマージングマーケット・プライベート・エクイティ・アソシエーション(EMPEA)のケイト・アンブローズCEOは2020グローバルPEフォーラムでビデオ発言を行った上、『経済参考報』記者の書面による独占取材を受けた。
EMPEAは、新興市場のPE(プライベート・エクイティ)に特化した世界的な協会で、130カ国超から参加する各種機関300社のメンバーで構成され、5兆米ドルを超える資産を管理している。
アンブローズCEOは記者に対し、2010年の新興市場PE投資総額はわずか300億米ドルだったが、2019年には1130億米ドルに増えたと説明。投資額が増えたのは、中国テック産業の取引が伸びたことが大きな要因としている。
アンブローズ氏によると、中国はここ数年、新興市場向けグローバルPE投資を呼び込み、2019年には総投資額に占める割合が41%に達した。また、中国のPE投資は過去20年に大きな成長を果たした。2015~2019年に中国のPEおよびVC(ベンチャーキャピタル)投資総額は2900億米ドルに上り、米国と西欧を除く市場において中国のPE投資活動の割合は51%に達した。
この変化はVCが後押しした。例えば、阿里巴巴(アリババ)、京東(JD.com)、騰訊(テンセント)はいずれもこの投資エコシステムの中心的な原動力となっている。投資家は国内外の競争と提携を通じ、成功した事業の持続的な成長をサポートしている。