米誌『Science Advances』(電子版)は10月30日に、「米国で陸地・海洋プラスチックごみ汚染が激化」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。
米国で2016年に発生したプラスチックごみの量は世界最多だ(4200万トン)。うち14−41万トンは米国で不法投棄されたもので、15−99万トンは米国から回収資源を輸入した国の不適切な管理によるものだ。これらを加味すると、2016年に海に入った米国のプラスチックごみの総量は2010年の5倍と推算される。これは世界最多の量だ。
米国では収集・輸送・処理のインフラが整備されているが、米国は海などの環境に大量のプラスチックごみを排出している。米国の圧倒的多数の住民がごみ収集・回収ルートを持つが、不法投棄やポイ捨てが散見され、警戒及び清掃の巨額のコストが生じている。不法投棄量がすべてのごみに占める割合は微々たるものだが、それでも米国人が出す固形のごみが世界最多であることから相当な量になる。
米国では2016年に9.3%のプラスチックごみが回収されたが、それは主に低所得国向けの輸出に流れ、最終的に大量のプラスチックごみが環境に排出されることになった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年11月23日