2019年の「ダブル11」に5万5000個のブラインドボックス「labubu」を9秒で完売し、売上高は8000万元を超えた。今年の「ダブル11」では、ブラインドボックスはおもちゃ類で初の「1億元クラブ」入りを果たし、天猫フラッグシップショップの売上高は1億4200万元に達した。
ブラインドボックスメーカー最大手のPOP MARTは今年6月1日に香港証券取引所に目論見書を提出し、11月22日晩に香港証券取引所のヒアリングを通過した。業界関連者は、POP MARTの資本市場参入で、資本がA株市場の関連会社に集まる可能性があると見ている。
資金調達額は2~3億ドルになる見通し
POP MARTは2017年1月に新三板市場に上場したが昨年に上場廃止となり、今年6月1日に正式に香港証券取引所に目論見書を提出した。紹介によると、今回の香港でのIPOの資金調達額は2~3億ドルになる見通し。
資料によると、POP MARTは今年6月30日時点で売上高が8億元を超え、粗利益は約5億3000元、営業利益は2億元、期間利益は1億4000元に達した。また、POP MARTの業績の成長速度にも驚かされる。データによると、2017年の総収益は1億6000万元に満たなかったが、2018年は5億1000元に、2019年は16億8000万元に達した。粗利益率も2017年の50%未満から2019年には60%以上に増加した。
記者の調査によると、POP MARTの販売チャネルは主に小売店、オンライン販売、ロボットストア、卸売り、展示会の5つである。目下、オンライン販売収益の割合は年々増加しており、会社業務のコア部分であるIPイメージはすでに90個に達し、市場でよく知られるIP のMollyを基礎に開発したグッズの収益は2017年に4100万元、2018年に2億1400万元、2019年に4億5600万元に達した。
また、現在市場で流行しているブラインドボックスにはPOP MART以外のメーカーのものもある。ボックスには通常、アニメや映画関連の商品、またはデザイナーがデザインしたおもちゃが入っている。
最近の市場データによると、昨年のブラインドボックスの販売規模は国内の流行おもちゃ市場の半分を占め、約100億元となった。証券アナリストは、若い世代が流行おもちゃの消費の主力になるにつれ、今後5年、このような流行おもちゃ市場は20%以上の急成長を維持し、2024年に市場規模が700億元を超える可能性があると予測した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年11月25日