中国国家統計局が発表した最新データによると、11月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は前月比0.7ポイント増の52.1、非製造業ビジネス活動指数は0.2ポイント増の56.4、総合PMI産出指数は0.4ポイント増の55.7だった。3大指数はいずれも年内最高値で、かつ9カ月連続で景気判断の分かれ目となる50を上回った。中国政府が発表したこれらの最新の経済データは、多くの海外メディアから持続的に注目されている。
ロイター通信は「中国の製造業、3年で最高の成長率を実現」と題した記事の中で、「中国政府が発表したPMIは10月の51.4から11月の52.1に上昇し、2017年9月以降の最高値をつけ、ロイターのアナリストの51.5という予想値を上回った。これは中国製造業が新型コロナウイルスのパンデミック前の水準に戻ったことを示している」と伝えた。
米CNBC(電子版)は記事の中で、「中国の11月の非製造業ビジネス活動指数と総合PMI産出指数はいずれも年内最高値で、かつ9カ月連続で50%を上回った。これは中国の非製造業とサービス業が安定しつつ好転という回復の流れを維持したことを示している」と伝えた。
米紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』(電子版)は「サービス業と建築業の活動を含む非製造業PMIは10月の56.2から11月の56.4に上がり、2012年6月以降の最高値をつけた。今年の第2四半期より、中国の工業部門が全国の経済回復をけん引した。新型コロナウイルスは中国域内で現在ほぼ封じ込められており、人々が正常な生活を取り戻そうとしている。これは中国経済のもう一つの主要セクターであるサービス業の追い上げを促す。中国経済回復の主な推進力である輸出は今年、経済学者の悲観的な予想を何度も打ち砕いている。中国の10月の輸出は前年同期比11.4%増だった」と指摘した。
CNBC(電子版)は中国国家統計局の専門家の発言を引用し、11月の中国製造業の活力強化に関する▽生産と需要の両側の取り組み▽輸出入の景況感の安定回復▽価格指数の高い伸び率▽大企業及び中小企業の景況感の回復――という4つの要因を分析した。
ロシア・トゥデイ(電子版)の先月30日の報道によると、ロシア科学アカデミー極東研究所のアレクセイ・マスロフ代理所長は「中国経済の活況は、中国政府の感染対策と大きく関連している。当局は金融システムに巨額の資金を注入し、優待貸付と減税の提供により国内市場を後押しした」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年12月7日