アジア開発銀行(ADB)は先ほど、1億5000万ドルの貸付を承認した。中国にクリーンエネルギー融資を提供する。
ADBのプロジェクト管理専門家である山村繁氏は「過去5年に渡り、ADBは汎京津冀地区に向け一連の大気品質改善プロジェクトを実施した。大きな成果が得られたが、挑戦が依然として残されている。同プロジェクトは交通運輸、再生可能エネルギー、工業のエネルギー効率、冷却システムなどの分野で重点的に先端技術を導入する。汎京津冀地区及び中国最大の経済クラスタである長江デルタの大気品質悪化の流れをさらに抑制する」と話した。
同プロジェクトは中国首都地区大気品質改善計画プロジェクト内の6回目の貸付だ。大気品質改善計画プロジェクトは、2015年に中国に提供した1回目の政策貸付によりスタートした。重点的に河北省の政策の改革、監督管理能力の強化に注目し、大気品質を改善する。その後の貸付はグリーンファイナンスプラットフォーム(GFP)に用いられる。大気汚染を減らすプロジェクトの開発により、ハイレベル技術導入による石炭から天然ガス及びメタンガスへのエネルギー変革の促進を支持する。
同プロジェクトは中国の国際基準に合致するクリーンエアボンド(CAB)の発行を支持する。持続可能なクリーンエネルギーへの投資に向けた国内融資を促進し、フィンテックに基づく貸付プラットフォームを建設し、中小・零細企業及び女性により多くの融資ルートを提供する。プロジェクトはさらに人工知能技術を開発し、機械学習に基づく貸付プラットフォームを利用し、中小・零細企業のクリーンエネルギー投資を促進する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年12月9日