国務院新聞弁公室は15日、11月の国民経済運行状況に関する記者会見を開いた。データによると、中国経済は回復の流れを維持しており、投資・消費・貿易が持続的な好転の流れを示した。国家統計局の付凌暉報道官は、第4四半期の経済成長率は第3四半期よりも上がり、中国は世界の主要経済体の中で唯一通年でプラス成長を実現すると述べた。
「3頭立ての馬車」を見ると、1−11月の全国固定資産投資は前年同期比2.6%増で、伸び率が1−10月より0.8ポイント増となった。うち民間投資は0.2%増で、伸び率が年内で初めてプラス化し、投資の活力がさらに上がった。11月の社会消費財小売総額は前月比1.31%増だった。前年同月比は5.0%増で、前月より0.7ポイント増。消費構造の高度化の流れが顕著だ。貨物貿易総額は前年同期比7.8%増の3兆919億元で、うち民間企業が占める割合は前年同期比4ポイント増の46.4%にのぼった。貿易構造の改善が続いている。
1−11月の全国都市部新規就業者数は1099万人で、通年の目標の122.1%にのぼった。11月の全国都市部調査失業率は5.2%で、前月より0.1ポイント減で4カ月連続の低下となった。雇用情勢は全体的に安定している。
11月の全国消費者物価指数(CPI)は前年同月比で0.5%低下し、11年ぶりの前年同月比の低下で注目を集めた。これについて付氏は、「CPIの低下は主に食品価格の低下によるものだが、その主因は昨年より価格が急に上がった豚肉価格が大幅に低下したことだ。エネルギー及び食品価格を除くコアCPIは0.5%の上昇で、数カ月に渡り安定的な範囲内で推移している」と分析した。
11月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は前月比0.7ポイント増の52.1%、非製造業ビジネス活動指数は0.2ポイント増の56.4%、総合PMI産出指数は0.4ポイント増の55.7%。いずれも年内最高で、9カ月連続で景気判断の分かれ目となる50%を上回った。
1−10月の全国の一定規模以上の工業企業の利益総額は前年同期比0.7%増の5兆124億元で、伸び率が年内で初めてプラス化した。工業生産は11月に高い伸び率を維持し、全国の一定規模以上の工業の付加価値額が前年同月比7.0%増となり、伸び率が10月を0.1ポイント上回った。
累計成約意向額は前回より2.1%増の726億2000万ドルにのぼった。これは先月閉幕した第3回中国国際輸入博覧会が提出した成績表だ。
大きな受注の裏側には、大きなチャンスがある。中国の今年1−11月の貨物貿易総額は前年同期比1.8%増の29兆400億元にのぼった。11月は前年同月比7.8%増の3兆919億元。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年12月16日