中国EU投資協定の交渉が終了、商務部が記者の質問に回答

中国EU投資協定の交渉が終了、商務部が記者の質問に回答。

タグ:中国EU投資協定

発信時間:2020-12-31 15:08:29 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国とEUの指導者は30日、中国EU投資協定の交渉を予定通りに終了したと共同発表した。商務部条法司の責任者は同日、関連する話題について回答し、次のように説明した。


 交渉の成果の主な内容と特徴は?


 中国EU投資協定は世界の高水準経済貿易ルールと一致し、制度型の開放を着眼点とする、バランスの取れた高水準の互恵・ウィンウィンの協定だ。


 まず、双方は開放を約束すると同時に必要な監督管理権を保留することを十分に重視した。次に、双方が双方の投資協力の促進を重視すると同時に、その投資は持続可能な発展に資さなければならないと強調した。これがバランスだ。


 双方は投資自由化・円滑化の促進に取り組み、高水準の交渉の成果を手にした。協定の範囲は従来の二国間投資協定を遥かに上回る。交渉の成果は市場参入の約束、公平な競争のルール、持続可能な発展、紛争解決という4つの内容を含む。これが高水準だ。


 双方は高水準及び互恵の市場参入を約束し、すべてのルールが双方向に適用される。これは企業に向け公平な競争が展開される環境を作り、中国及びEUの双方の企業、さらには世界の企業に恩恵をもたらす。これが互恵・ウィンウィンだ。


 協定は双方の企業にどのようなメリットをもたらすか?


 高水準の市場参入の約束は、双方の企業により多くの投資チャンスをもたらす。高水準の公平な競争のルールは、双方の投資により良いビジネス環境を提供する。


 市場参入について、協定は参入前内国民待遇にネガティブリストを加える。中国側は初めてサービス業と非サービス業を含むすべての業界におけるネガティブリストの導入を約束し、外商投資法が確立した外資ネガティブリスト管理体制との全面的な連結を実現する。EU側も協定の中で、中国側に比較的高い市場参入水準を約束している。


 他にも、外資を差別するものではないが企業の設立・運営に重大な影響を及ぼす市場参入制限について、双方は大多数の経済分野で企業の数、生産量、売上、取締役、現地研究開発、輸出実績、本部設置などの制限を設けないことを約束する。また投資関連の為替振替、人員の入境及び居留を認める。


 公平な競争のルールについて、双方は法治化ビジネス環境の構築を立脚点とし、国有企業、補助金の透明性、技術譲渡、基準制定、行政・法執行、金融監督管理など企業の経営と密接に関わる問題について共通認識を形成した。


 協定の持続可能な発展に関する内容とは?


 中国側は一貫して環境保護、労働者の権益の保護、新たな発展理念の実践、人民中心の発展思想などの、持続可能な発展の問題を重視している。発展の根本的な目的は人民の美しい生活への憧れを叶えることだ。同時に我々もまた、経済貿易関連の環境保護及び労働者の内容を盛り込むことが近年、国際経済貿易協定の重要な特徴になっていることに注意している。上述した考慮に基づき、協定は投資関連の環境及び労働者問題の専門的な規定を設ける。双方は持続可能な発展の目標達成に資する投資を促進し、投資導入と環境保護及び労働者の権益との関係を適切に処理し、かつ関連する国際的な約束を遵守する。


 協定はいつ発効?


 双方は今後、文書の審査や翻訳などの活動を展開し、協定の早期署名を目指す。協定はその後、双方が各自の内部承認手続きを終えてから発効する。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年12月31日

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