発改委国際司の蘇国司長は、中パ回廊は「一帯一路」の重大プロジェクトにおける感染拡大防止と企業活動の統合の成功例となっていると説明。「一帯一路」の掲げる「共商、共建、共享」(共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う)の理念を真に体現し、「一帯一路」を共同で建設するという強い活力と明るい見通しを全世界にはっきりと示したと語った。
新型コロナウイルスの発生後、中国は緊急対応管理モデルを迅速に開始し、中国事務局の調整の役割や外国大使館・領事館などの最前線で指揮する役割を一段と強め、国内外との協力連携を実現した。中国は、パキスタンでの外資系投資プロジェクトの多くが停止や撤退に追い込まれる事態に直面したが、プロジェクトの正常な運営を確保するため、「中国側の関係者を引き揚げない、パキスタン側の従業員を解雇しない、プロジェクトの建設を停止しない」ことを約束した。特に交通インフラの重大プロジェクトは、社会や民生、感染防止対策、農業などの分野に重点を置いて、予定通りに完了した。
感染拡大期には、中パ回廊プロジェクトで計1万9780人のパキスタン人労働者を雇用。その数を減らすどころか増やして、同国の地域経済を安定的に発展させるなど、国民の信頼を高める上で重要な役割を果たした。同国の各界は感染拡大期に中パ回廊が優れたパフォーマンスを上げたことを高く評価した。
パキスタンでは今なお感染拡大が続いており、中パ経済回廊では感染防止対策をとりながら操業を進めていくことが求められている。蘇氏は「われわれは長引く闘いに備えて、効果的な感染防止対策を継続することを前提に、新型コロナによる中パ回廊への影響を軽減に向けて最善を尽くす必要がある。回廊の建設を高い水準で推進し、一帯一路の質の高い発展に向けたモデル事業となるよう努力すべきだ」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年1月9日