米国企業はコロナ禍でも人材採用を続けているが、400万人弱の米国人が長期失業状態に置かれている。米CNNが伝えた。 CNNは失業6カ月以上を長期失業者と定義。長期失業者は失業者全体の37%以上を占めている。昨年9月時点で240万人の米国人が長期失業状態に置かれていた。
長期失業状態に置かれている人は通常、労働市場に復帰しにくい。これは米国の経済回復をさらに抑制する。
ハワード大学のウィリアム・スプリグス教授(経済学)は「彼らは困っており、差別に直面し始めている……(中略)……雇用主は彼らを欠陥品と見ている」と述べた。
スプリグス氏は「長期失業者の増加が続き、大統領に当選したジョー・バイデン氏は米国の失業率をさらに予想しがたくなる。昨年12月のこの数値は6.7%で、昨年4月以降で初めて上昇に歯止めがかかった」と話した。
米労働統計局のデータを分析すると、主に少数の業界が長期失業者の過半数を占めている。例えばレジャー・ホテル業の長期失業者は全体の約4分の1を占めている。他にも教育、健康サービス、卸売・小売などの業界がある。さらに女性、特に25−44歳の女性の長期失業率は男性をやや上回っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年1月12日