履行の準備が85%完了、中国がRCEP発効に向け早めに対処

履行の準備が85%完了、中国がRCEP発効に向け早めに対処。

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発信時間:2021-02-04 15:24:06 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国は東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の施行に向けペースを上げている。3日の国務院常務会議では、中国は協定の701件の拘束性義務のうち85%を履行する準備を整えており、かつ今後いかにチャンスをつかみ挑戦に対応するかを計画していると発表された。


 会議の内容によると、関連部門は現在、協定発効の国内関連手続きの準備を急いでいる。協定の司法審査、貨物貿易関税譲許約束表転換プランの作成を終えている。原産地累積規則の実施に向けた技術的準備に実質的な進展があり、協定の701件の拘束性義務のうち85%を履行する準備を整えている。


 世界の約3分の1の人口を網羅するRCEPは昨年11月15日に正式に署名された。これは世界最大の自由貿易区の誕生を意味する。情報によると、各国はRCEP発効の促進に向け積極的な態度を示している。協定はASEAN6カ国とその他の非ASEAN3カ国での承認後、その他の承認を待たず発効・施行できる。商務部は、RCEPは年末に発効する見通しと表明した。


 会議は、RCEPの施行推進は、開放拡大により改革を促進する重要措置とした。商務部副部長兼国際貿易交渉副代表の王受文氏は「RCEPの発効・施行後、中国の3分の1の貿易がゼロ関税になる。関連するサービスと投資の開放をけん引し、貿易円滑化とビジネス環境の向上を促し、かつ中国の新たな発展構造の構築に対して重要な意義を持つ」と述べた。


 会議の精神によると、今後は原産地累積規則に焦点を絞り、国内の関連管理制度の改革を推進し、的を絞った関連する技術的準備を行い、協定が発効してから直ちに施行できるようにする。同時に製造業及びサービス業の開放拡大をめぐり、基準向上や規則改善などの関連する準備を整える。また協定関連の訓練を拡大し、企業、特に零細企業が協定の規則の内容を理解できるようにする。モデル転換・高度化の緊張感を持ち、国際協力・競争に加わる能力を高める。


 商務部はこれまでRCEPオンライン特別講座を開いていた。貨物貿易、原産地規則、税関手続き、貿易円滑化などの内容を系統的に解説した。王氏は「RCEPはチャンスであり、挑戦でもある。輸入関税引き下げにより輸入品が価格面で強くなる。関連業界は十分に心の備えをし、果敢に競争のなか発展・成長しなければならない。同時に各級政府も協定における反ダンピング・反補助金などの貿易救済手段を巧みに活用し、中国の産業安全を十分に守らなければならない」と強調した。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年2月4日

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