ナーバ氏は、中国へのFDIは予想以上の速さで回復してきており、中国が外資誘致を加速させていることを示していると指摘。中国は足元で経済の構造転換を推し進め、一段の開放拡大と外国からの投資を呼び込んでおり、これが進めば中国経済は再び均衡化し、持続可能な成長のための基盤を築くことができるとの見方を示した。
IMFは国際社会に対し、コロナ対策を巡る協力を強化し、世界経済の回復を促進するよう呼び掛けている。IMFの首席エコノミスト、ギータ・ゴピナート氏は、国際社会はワクチンや治療法の世界的な普及を迅速かつ広範囲に実現するために早急に行動する必要があるとして、次のように訴えた。
「国際社会はワクチン生産の増強を図り、COVAXファシリティ(ワクチンを複数国で共同購入して、公平に分配するための国際的な枠組み)や、低所得国にワクチンを輸送するための物流に資金支援を強化しなければならない。コロナ禍の下、低所得国の債務水準はさらに上昇しており、国際社会はこうした国々が十分な流動性を確保できるよう、引き続き緊密に連携していく必要がある。
未曾有の地球規模課題に直面する中、国際社会は新型コロナを封じ込め、各国間やその国内間で生じた溝を埋めて、より豊かで環境に優しい、包摂的な未来を構築できるよう早急に行動を起こさなければならない」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年2月6日