英紙「デイリー・メール」のサイトは15日、600人を対象にした研究で、スマホにSNSアプリが入っていないと落ち着かなかったり、スマホを多用することで歯ぎしりの回数が増え、不眠症にも陥りやすいことが明らかになったと伝えた。科技日報が伝えた。
報道によると、イスラエル・テルアビブ大学の研究者は、スマホを使用している人を、大多数のアプリがインストールされた一般的なスマホを使うグループとSNSを含めほとんどのアプリが削除されたスマホを使うグループの2つに分けて、比較分析を行った。
研究者がこの2つのグループの睡眠の習慣やスタイルを比較したところ、スマホを使う回数が多いほど、下あごが痛くなったり、歯ぎしりをしたり、夜中に目が覚めたりする可能性が大きくなることが分かった。
研究によると、一般的なスマホのユーザーの4分の1は日中に歯ぎしりをしていたのに対して、SNSアプリなどがインストールされていないスマホのユーザーの同割合は6%にとどまった。また、一般的なスマホのユーザーの20%は、「夜眠れない」、または「夜中に目が覚める」状態だった。睡眠時間が少ないだけでなく、歯ぎしりも多くなり、一般的なスマホのユーザーの29%が下あごの痛みを訴え、痛みの程度も深刻だった。それに対し、SNSアプリなどがインストールされていないスマホのユーザーの同割合は14%だった。
研究者の分析によると、18—35歳のボランティア被験者のうち、スマホをよく使う45%の人は、定期的にスマホをチェックしている。研究者は、「一般的なスマホのユーザーは、スマホのメッセージやスレッド、通知などが常に気になっているからだ」と指摘する。
同研究論文の作者であるルビン博士は、「これによりスマホ依存が深刻化する悪循環が生じ、『友達の輪』に入りそこなうことを心配し、ストレスや不安を感じる原因にもなる。もちろん、技術の進歩に賛成し、スマホ技術やSNSアプリなどにも反対しない。しかし、スマホを使う回数は制限したほうがいい」との見方を示した。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年3月22日