国際通貨基金(IMF)は6日に世界経済見通しを発表し、今年の中国経済成長率の見通しを1月より0.3ポイント引き上げ8.4%とした。
国家発展改革委員会価格観測センターの上席エコノミストの劉満平氏は、「これは予想通りで、これまで多くの機関と専門家が8%以上と予想していた。第1四半期の各種先行指標はいずれも、現在の中国経済が回復を維持していることを反映し、伸び率が予想を上回った」と述べた。
実際に、今年の中国経済への期待はすでに、普遍的な共通認識になっている。世界銀行も先ほど発表した報告書の中で、今年の中国経済成長率を8.1%に引き上げ、かつ東アジア及び太平洋地域の経済成長率を昨年の1.2%から今年の7.4%に押し上げるとした。
劉氏は次のように提案した。
感染対策とワクチン接種の徹底を続け、企業の操業再開を促す。マクロ政策は依然として「安定」を優先するが、財政・金融政策の正確性を高め、零細企業への支援を拡大することをより重視する。産業チェーン・サプライチェーンの最適化と高度化を急ぎ、有力産業クラスタを育成し発展させ、産業のコア・コンピタンスを高め、中国の輸出の優位性を固める。
所得分配改革、関連する税制改革、社会保障制度の改善といった各種措置で、住民の消費の意欲と能力を高め、消費が需要全体に占める割合を上げる。減税・費用削減をさらに拡大し、流通面の不要な支出を減らし、輸入インフレの圧力を解消する。財政・金融面のリスク管理を強化し、経済回復とリスク管理の関係を適切に処理する。市場体制改革をさらに掘り下げ、市場主体の活力を引き出し、中国経済の潜在力を引き出す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年4月8日