中国の若者の半数、「自宅で働きたい」「面白くない仕事はしたくない」

中国の若者の半数、「自宅で働きたい」「面白くない仕事はしたくない」。

タグ:仕事

発信時間:2021-05-25 21:08:43 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

楽しくない仕事、面白くない仕事をしたくない若者

上海騎鯨客文化伝播有限公司を創業した王霆さんは、「今の『90後』や『00後』は、恵まれた家庭で育った人が多い。食べるために働こうとは思わず、自分の好きな仕事を求めている」と話した。王さんは03年に上海戯劇学院の監督学部を卒業し、以前はずっと大作映画を撮ろうと考えていたが、13年に思い切ってショート動画に転身した。「2001年頃は、3分から5分の動画を撮るのに100万元の値をつけたのが、2013年には50万元になった。2014年になると、ポケットに5万元の開業資金を入れた若者もショート動画を撮って欲しいと言ってやって来るようになった」という。

14年以降、これ以上は小さくならないというほど小規模な企業の創業者が王さんのところでショート動画を撮影するようになり、その数はどんどん増えていった。ただ、ニーズは旺盛だが、支払われる費用は以前の10分の1ほどになった。ショート動画業界は春を迎えているが、ショート動画の撮影に従事する若者はなかなか見つからず、担い手は極めて不安定な状態にある。

王さんは長年にわたる起業の過程で、「若者の求職活動は今や単に仕事を見つけるだけではなくなり、仕事を通じて獲得感を得たいとより強く願うようになった。楽しくない仕事、面白くない仕事はしたくないと考えている」とはっきり感じるようになったという。

王さんのスタジオでは、若い社員は午前9時出社、午後5時退社の「社畜」になりたがらず、より興味を感じる仕事をしたがる。「チームをまとめるのが難しい。若い社員をオフィスに座らせても、『これじゃクリエイティビティは生まれない。クリエイティビティは夜の10時以降にならないと生まれない』と言われる」という。

王さんはその後、若い社員が自分の「チームを作って課題をクリアする」というアイデアを思い付いた。年間200万元のビジネスを経験した責任者は、自分でチームを率いて仕事をすることができる。仕事の振り分け方、賃金をいくらにするかなど、すべて責任者が決定する。チームごとにスタジオが1室割り当てられる。複数のスタジオが自主的に連携して、独立採算のミニ会社を作ってもいい。ミニ会社には騎鯨客が資金を投入する。「みんなが社長になる。若者にはこのやり方がより合っている」という。

この方法により、現在では騎鯨客はデザイン会社、イベント会社、動画会社、テクノロジー会社をそれぞれ1社ずつ擁するようになった。王さんは、「こうした新興の職業で最も中核となる要素はやはり人だ。彼らのような若い人をうまく使い、十分に使い、自発的にやる気を出して前進するようにするにはどうしたらいいか、それがカギを握っている」と話した。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年5月24日


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