高精度地図による自動車の自動運転、スマート化でリアルタイムにモニタリング・運営される石油パイプライン、実際の地球と高度に一致する「デジタル地球」。これらはいずれも北斗システムと新技術の融合発展の成果だ。「北斗+」「+北斗」が中国の衛星測位産業の新しいスタイル・新しい業態になりつつある。新華社が伝えた。
自動車の自動運転を例にすると、高精度地図が最重要の前提になる。百度スマート運転地図事業部の責任者である佘党恩氏は、「高精度地図は一般的な意義の地図とは異なり、道路網の形状、属性、規制ルールなどの他に、道路の勾配、曲率、高精度の車線、交差点、信号機、駐車スペースなどの意味と特徴レベルの情報を含む必要がある。これはまず、北斗システムによる基礎データの収集に頼る」と述べた。
融合の加速によって初めていっそう発展することができる。北斗システムの優れた機能性、モノのインターネット、自動運転、人工知能、5G、ブロックチェーンなどの戦略的先端技術の相互融合により、「北斗+」「+北斗」はシステムが整った、効率的・実用的な、スマート・グリーンで、安全・信頼できる現代化インフラ体制を構築する重要手段になる。
地質災害モニタリング分野で、上海華測導航技術股フン有限公司(フンはにんべんに分)の衛星測位、ビッグデータ、クラウドコンピューティングなどの技術を融合させた汎用センサーが、従来のモニタリングスタイルを変えつつある。
同社の姜春生副総裁は「山崩れの自動化モニタリングでは、従来のセンサーでは相対的位置移動しか提供できなかった。北斗技術は3次元座標と正確な時間情報を提供できる。一定時間内の移動変化のほか、山崩れの速度と加速度を得ることで、地表の山崩れモニタリングのより正確な判断が可能になる」と述べた。
北斗衛星測位システムプロジェクトチーフデザイナーの楊長風氏は、「北斗応用を妨げるのは想像力だけだ。北斗システムの能力の潜在力を絶えず引き出し、北斗+や+北斗の技術イノベーションを奨励し、より多くの新しい業態・新しい産業にエネルギーを与える」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年5月31日