2021世界人工知能大会の革新的応用展において、デジタル人民元運営機関である工商銀行、建設銀行、交通銀行の3行が、展示ブースにデジタル人民元展示エリアを設置した。各種形態のデジタル人民元ハードウェアウォレットを展示し、同分野の革新を示した。
いわゆる「ハードウェアウォレット」とは、カウンターもしくは電子チャネルで開設するデジタル人民元を保存する実体を持つ媒体で、ハードウェアセキュリティユニット媒体を持つデジタル人民元の担い手だ。モバイル端末、カード、さらにはウェアラブルデバイスなどの各種形態を持つが、本質はハードウェアセキュリティユニットを持つ点にある。
工商銀行は今回の大会で、自ら取引を行うカード型ウォレット、スマートウォッチ、ブレスレット、イヤホンケース、ICカードケースなど各種形態のハードウェアウォレットを展示した。建設銀行は、給油やETCなどの決済シーンをサポートする自動車デジタル人民元ウォレットを展示。交通銀行もカード型ウォレット、アクセサリー型ウォレット、可視カードウォレットの3種のハードウェアウォレットを展示した。
業界関係者は、デジタル人民元は現在の若者の使用習慣を満たすと同時に、携帯電話を使いたくない、もしくは使えない人の需要も考慮しなければならないと見ている。ハードウェアウォレットは特定の人、もしくは特定の環境におけるデジタル人民元の決済の需要を満たせる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年7月15日