5G時代のスマホ市場の競争が白熱化している。
市場調査・研究機関のCanalysが先ほど発表した今年第2四半期の世界スマホ出荷台数報告書によると、シャオミが17%の市場シェアでアップルを抜き、初めて世界2位についた。出荷台数は前年同期比83%増。トップのサムスンの市場シェアは19%で、出荷台数は15%増。アップルは14%の市場シェアで3位、出荷台数は1%増。またOPPOとvivoの市場シェアがいずれも10%に達し、前者は4位(出荷台数は28%増)、後者は5位(出荷台数は27%増)だった。昨年世界3位だったファーウェイは今年トップ5から除外された。ファーウェイ製スマホが失った市場シェアは、その他のスマホメーカーの「争奪」のターゲットになっている。
5G普及に伴うスマホ買い替えの波が新たな市場空間を生んでいる。業界関係者は、ハイエンド化がスマホメーカー発展にとって避けては通れない道になっていると見ている。
シャオミの研究開発費は昨年、100億元弱にのぼった。今年は130億元を上回る見込みだ。シャオミは現在、映像、クイック充電、AI、IoTプラットフォームなどの基幹技術分野で一連の長期的な発展を実現しており、世界の業界をリードしている。また今年はカメラチップ「澎湃C1」を発表した。
5G時代に入り、各大手スマホメーカーは次々とハイエンド化戦略を打ち出し、ハイエンド市場でシェアを占めようとしている。旭日大数据の孫燕飈会長は記者に、「これまで4000元以上のスマホブランドはほぼ、サムスン、アップル、ファーウェイに占められていた。サムスンは今やほぼ中国市場から撤退している。ファーウェイの以前の市場シェアも徐々にアップル、シャオミ、OPPOに奪われている」と述べた。
5Gのさらなる普及に伴い、各大手スマホメーカーは5Gスマホをめぐり競争を展開している。中国情報通信研究院がこのほど発表した、上半期国内スマホ市場全体出荷台数状況によると、今年上半期の国内スマホ出荷台数は前年同期比13.7%増の1億7400万台で、うち5Gスマホは100.9%増の1億2800万台。
盤古智庫の上席研究員である江瀚氏は、「5G時代はスマホ市場に大きな変革をもたらす。当時3Gが2G携帯電話の時代を、4Gが3G携帯電話の時代を変えたように、世代交代は市場全体の前向きな発展をけん引する」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年7月22日