中国初の世界二酸化炭素観測科学実験衛星(炭素衛星)の観測により、科学者は世界の炭素フラックスのデータ集を取得した。これは、中国が世界の二酸化炭素収支の宇宙からの定量調査能力を備え、各地の二酸化炭素収支の分析に貢献することを意味する。
中国科学院大気物理研究所の劉毅研究チームは中国とイギリスの科学者と共同で学術誌『Advances in Atmospheric Sciences』で研究論文を発表した。
劉毅氏によると、大気濃度測量を利用して二酸化炭素排出・吸収を計算する方法は「広範囲をはっきりと見られる」というメリットがあり、「正確に全面的に見られる」点を重視する地上観測と相互補完性を形成する。研究者は衛星観測資料だけでなく、先進的な同化コンピュータシステムも利用し、大気の二酸化炭素輸送過程における各時間、各地の二酸化炭素含有量をシミュレーションし、衛星観測と合わせて最も真実に近い炭素フラックスの数値を出す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年8月28日