歴史上のキャラバン隊にせよ現在の中欧班列(国際定期貨物列車)にせよ、東西を貫くシルクロードは常に貨物の流通、人文交流を促進する重要ルートだ。
路線がより豊富に
錦州港を事業者とする班列が今年5月28日に錦州港を出発し、満洲里口岸を経由しロシアに入りモスクワに向かった。これは「中国・錦州〜モスクワ」コンテナ貨物列車路線の正式なデビューを意味する。6月30日には「大連〜阿拉山口〜ドイツ」中欧班列が大連港コンテナ鉄道センター駅から汽笛を鳴らし出発し、遼港集団が開通した初の阿拉山口から出境する中欧班列になった。それまで遼港集団は班列の多くの線路を開通しており、かつロシアのベレラストで海外駅を運営し、中欧班列の輸送により多くの輸送ルートの選択肢を提供していた。
開通から10年に渡り、中欧班列の運営範囲の拡大、到着都市の増加が続き、路線もより豊富になり、友人の輪がさらに広がっている。
関連統計データによると、国内の29省がすでに中欧班列を運行している。中欧班列は域外ですでに23カ国の168都市に到達しており、累計運行本数が4万本を突破している。中欧班列はユーラシア諸国と中国の友好往来と、東洋及び西洋の文化の意思疎通を促進する友好の道になっており、「一帯一路」沿線国の経済発展と互恵・ウィンウィンを力強く促している。
中集集団の関係者によると、中欧班列の力強いけん引により同集団の関連業務が急増している。同集団の今年1-7月の中欧班列業務量は昨年より倍増しており、売上が大幅に増えている。
1本目の中欧班列が2011年に重慶市から出発し、重慶製の電子製品を満載し独デュイスブルクに向かい、中欧班列の革新的発展の序章の幕開けとなった。国家薬品監督管理局は今年2月に公告を印刷・配布し、重慶市による初の薬品輸入機能の追加に同意した。重慶市は全国に先駆けて鉄道による薬品輸入を実現する見通しだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年8月30日