中国商務部の2日の発表によると、中国の海外倉庫数は現在すでに1900カ所を超え、事業範囲が世界に及んでいる。今後は多くの措置により海外倉庫ネットワークの発展を促すという。商務部の新任の束珏婷報道官は同日、初めて定例会見に姿を表した。束氏によると、中国の海外倉庫数は現在すでに1900カ所を超え、総面積は1350万平方メートルを超えている。事業範囲は世界に及び、うち北米、欧州、アジアの海外倉庫数が全体の9割弱を占めているという。

　束氏は、企業の貿易新業態・新モデルの発展加速を促し、海外倉庫ネットワークの発展を促進するため、次の内容に取り組むと強調した。

　（一）主体の育成を強化する。伝統的な貿易会社、越境EC、物流企業などの各種主体による海外倉庫建設への参加を奨励する。金融機関の輸出信用保険などの金融商品の革新の強化を促す。

　（二）デジタル化発展を促し、海外倉庫企業の越境EC総合試験区オンライン総合サービスプラットフォーム及び国内外ECプラットフォームとの連結などを奨励し、需給の情報をマッチさせ、海外物流スマートプラットフォームの建設を模索する。

　（三）標準の建設を強化する。一連の海外倉庫分野の国、業界、団体などの標準制定を促し、業界の健全で秩序ある発展を導く。

　（四）海外倉庫ネットワークを整備する。企業による重点市場における海外倉庫の展開の加速を支持し、世界サービスネットワークを整備し、越境EC企業がより良く世界の消費者に貢献できるよう促す。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2021年9月3日