債券を含め、世界の資産配分における人民元資産の割合は、他の新興国市場資産に比べて相対的に高くなっている。中国国家外貨管理局(SAFE)の王春英副局長兼報道官は、「市場の機関投資家の資産配分需要の観点から見て、人民元建て債券と株式は主な国際主要指数に組み入れられた後、新興国資産の中で最も高い比重を占めており、外国人投資家は今後も中国債券に投資するだろう」と説明した。国家の資産配分の観点から見ると、国際通貨基金(IMF)がこのほど発表したデータによれば、今年の第1四半期末時点で世界の外貨準備に占める人民元の割合は2.45%に上昇し、外貨準備高は2875億米ドルに達した。
ロンドンを拠点とする金融政策関連のシンクタンク、公的通貨金融機関フォーラム(OMFIF)が発表した年次調査によると、世界の中央銀行の30%が今後12-24ヵ月の間に人民元の保有額を増やす予定で、この比率が昨年から大幅に増加したことがわかった。また、中央銀行の20%が今後12-24ヵ月の間に米ドルの保有額を削減する予定で、18%が同時期にユーロの保有額を削減する予定であることがわかった。
「今後は、より多くの海外機関投資家が人民元建て資産の配分比率を増やすだろう」。シティバンク調査部門のマネージング・ディレクターで、中国チーフ・エコノミストの劉利剛氏はこのように述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年9月4日