雲南省の善玉菌の22の菌株が宇宙飛行士と共に宇宙に入ってから3カ月後、まもなく地球に帰還する。有人宇宙船「神舟12号」は6月17日午前9時22分に打ち上げられ、宇宙ステーション「天宮」に入居した。22の菌株が宇宙飛行士と共に宇宙に入り、うち11株はすでに国家菌株特許に登録されている。
善玉菌を宇宙の実験に送るのはなぜか。国内の乳酸菌産業のスタートが遅れたため、国内乳製品企業の多くがヨーグルトの生産で輸入ブランドの乳酸菌を使用している。菌の採取・育成・分離技術のすべてが外国企業に独占されている。
雲南省乳製品発酵工程技術研究センターの馬万平主任は、「今回、中国有人宇宙事業に参加し宇宙育種科学研究プログラムを展開したのは、宇宙の特殊な環境変異誘発作用を利用し、菌に変異を生じさせ、地球帰還後に微生物新菌種を育成するためだ。中国の善玉菌菌種選択・育成の突破を促す」と説明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年9月16日